“THE LONG RUN” EAGLES

こういうアルバムを、愛聴盤とでもいうのだろうか? このイーグルスのアルバムとの付き合いは長い。発売は1979年、私は中学生だった。確か、人生において2枚目に買ったアルバムがこのロングランだった気がする。

そしてやはり聴きすぎて飽きてしまい、一度手放している(阿呆である)。そのあとCDは買っている。10年ほど前にオーディオ遊び復活と同時に中古盤を買い、すでに3枚の同盤が手元にある。

私にとってのこのアルバムの魅力は、シンプルであること。最も簡略化されたイーグルスとでも言おうか、ともかく花がないのだ。淡々と濃いめのイーグルスが流れていく。前期のイーグルスが得意としたような、しびれるようなコーラスもない。でも、アルバム1枚をストレスなく聴いてしまう。何か作業をしながらでも、King of Hollywoodが終わりに近づくと、自然にステレオに向かって歩き出し、そのままB面に針を落とす。何とも不思議なアルバムなのだ。