今年の5月に行った小豆島での「おとなの合宿」。その前乗り地神戸にて、強風により自転車が転倒、シフト不良をおこしたまま合宿を走ってしまい、仲間に迷惑をかけてしまった。小径車で参加したときのチェーン脱落は、私のメカトラの代名詞のようになっているため、そろそろこの汚名を返上したいものだ。
さて、現地での調整ではどうにもならなかったので、ハンガー曲がりだろうとは思っていたが、定盤の上に外したハンガーを乗せると、やはり盛大に曲がっていた。そもそも、このハンガーの材質、アルミの鋳造品である。とても軟らかく、ちょっとしたダメージで曲がってしまうことでフレームを守っている。かつてのクロモリフレームのハンガーのように、エンドと一体であればもう少し強度もあろうかというものだが、ハンガー部分が折れてしまえばフレーム交換となってしまうので、どちらが良いともいえない。
さて、ハンガーの新品は取り寄せてあるのだが、万が一のことも考えて、曲がったハンガーも修正しておく。マシンバイスとプラハンを使い慎重に修正する。マシンバイス(油圧バイス)は強力なので、この程度のアルミ材では、締めるほどにつぶれていってしまう。昔、車の鍵を修正しようと思い、オーバートルクで締めてしまい、キーシリンダーに入らないほどに潰してしまったことがある。
何度か、向きやトルクを変えて、徐々に修正し、なんとか修正できた。ねじ山も無事である。
交換するハンガーは、せっかくなので社外のWheels Manufacturing製を選択。6061材をCNC加工したものだから、強度は圧倒的に上であろう。ねじ部分の厚みも純正品より厚くて信頼性が高い。フィッティングが少し心配だったが、何の加工もせずに付いた。見た目もちょっと高級感が出て、良い感じだ。
DAHONのような小径車は転倒しやすく、真っ先にRDが地面にヒットするので、何らかの対策が必要かもしれない。今後の課題である。