“LION HEART” KATE BUSH

写真 2016-07-09 21 32 26ようやくこのアルバムのレビューを書くことができる。というのも、ケイトブッシュはデビュー当時から注目し、聞き続けているアーティストだが、あろうことか、このLPを持っていなかった! 一応、アナログ盤でちゃんと聞いてから、書くように決めてるのです。

さて、ケイトブッシュのことを書き始めると、とても長くなりそうなので、このアルバムのレビューだけにしようと思います。” LION HEART ”という言葉は、イギリス人にとっては特別な意味を持つ慣用句であると思うのですが、ジャケットではコスプレです。まじめな内容とのギャップに洒落っ気を感じますね。前作(デビュー作)の、” THE KICK INSIDE “と比べると、全体的にしっとりと落ち着いた雰囲気にまとまってます。この初期の2作品は、彼女的にはあまり納得のいく出来ではなかったようなことも聞いたことがあります。世間的には、プロデューサー色の濃いアルバムとも評され、3作目の ” NEVER FOR EVER “からがケイト節の真骨頂とも言われています。確かにそうかも知れませんが、このアルバムの音楽的な奥行きの深さ、ボーカル、ピアノの旋律の美しさ。これで納得がいかないと言われても困ります。

まったく、ギフトを持った方のご謙遜は、凡人にはレベルが高すぎます。そういえば、彼女はピンクフロイドの、デビットギルモアに見出されたらしいですね。この後、彼女の作品はどんどんプログレッシブになっていくので、納得のいくところです。

”LIGHTHING UP THE NIGHT” JACK WAGNER

写真 2016-07-04 21 29 24いきなりですが、全然知らない人です! ヒマなので、山レコードの中の1枚を聞いてみました。えっと、歌謡曲ですね。見た目=イケメン、歌=それなり、楽曲=それなり、演奏=それなり、録音=まあまあ。

ライナーによると、どうもテレビドラマ出身の俳優さんらしいです。日本で言う、「ルビーの〇〇」てきな感じですかね。で、スモーキーロビンソンが見出したとか、何とか? 煙が目に沁みたんですかねぇ。残念ながら、閉鎖物件です。

ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース大会2016参加記

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相車のMTB。いつもありがとう。

何とも長い正式名称である。そして、下見でも確認済みではあるが、むしろツールではなく、ゴリゴリのヒルクライムである。今年の参加者は1730人、去年よりちょっと増えたらしい。 Continue reading

ツールド美ヶ原試走

写真 2016-05-20 11 26 42なぜか、「ツールド」を冠する美ヶ原のイベントレース。試走して確信した。このイベントは、「ヒルクライム」だ。

毎年、乗鞍仲間が複数エントリーする「ツールド美ヶ原」。ゴール付近の絶景とは裏腹に、激坂に始まり、激坂に終わる地獄のイベントらしい。恐ろしや…今週末には本番が迫っている。 Continue reading

ヒルクライム佐久試走

さて、今年も自転車、バイクには厳しい「日本の夏」がやってきた! 去年は人生最悪の結果を残したヒルクライムへの参加。毎回惰性で参加していたような感も否めないので、結果は受け入れるしかないが、あまりひどい成績ばかりに満足しているわけにもいかない。反省の意味も込めて、平成28年はリベンジイヤーとしている。今年は6月後半に「ツールド美ヶ原」、8月後半に「乗鞍マウンテンサイクリング」、9月の2週目に「ヒルクライム佐久」へのエントリーを済ませている。中でも初挑戦の美ヶ原は、前半の激坂が有名である。 Continue reading

” WIRED ” JEFF BECK

jeff2ジェフベックというギタリストがいる。例によって、この国での知名度はほぼゼロだ。

最初に聞いたのが、中学生の時。同級生のF君に勧められたのがきっかけだった。彼は、バンドをやったりしているわけではないようだったが、ギターやベースをメインにしたロックに造詣が深く、いろいろ教えてもらったものだ。その彼、一押しのギタリストがこのジェフベックだった。 Continue reading

ホースショー見物

写真 2016-05-03 13 02 19世間で言うゴールデンウィーク、私には何の関係もなく、例年普通に仕事をしているのだが、今年はちょっと違った。写真の師匠から、「馬事公苑でホースショーってのがあるから見にいかない?」とのお誘い。正式には、障害飛越競技というらしいです。すべての生き物を敬愛してやまない私ですが、お馬さんのイベントは未体験。競馬だったら行きませんが、馬術の方らしいので行くことに、自転車でGOです!

職場の昭島から多摩川沿いに下り、多摩水道橋あたりを上に上がって…と思って走り出すと…ものすごい向かい風!漕げども漕げども、全然進まない。2時間以上あがいて、何とか到着。馬事公苑ってどこにあるのか、見当もつかなかったが、仕事でよく通る道沿いだったのでびっくり。

写真 2016-05-03 12 08 44到着すると、すでに競技は始まっており、奥からどよめきが聞こえる。師匠に電話し、見物している場所を聞いてから、まずは公苑中をぶらぶら散策。苑内は、入り口近くに飲食店の屋台。奥の方に、馬術グッズなどを扱うお店が出ている。馬術の用品などは、見たこともないので、楽しく見物。向かい風サイクリングの消耗を癒すべく、唐揚げやアイスなどでチャージし、競技会場へ向かう。

師匠他友人と合流し、競技の写真などを撮ってみる。私は写真好きではあるのだが、最近全くカメラを手にしておらず、使い方から思い出す必要がある。師匠に至っては、カメラを忘れてくるというやる気のなさで、スマホでパチパチ撮っている。それでも、ちゃんとしたカメラで撮る自分より、圧倒的に良い写真を撮る。さすが、プロカメラマンである。

写真 2016-05-03 13 17 45それにしても、お馬さんの跳躍力はすごい。少ない助走距離でも、数百キロはあろうかという巨体を跳躍させるのは、4輪(脚)駆動のなせる技か!

「人馬一体」とはよく言うが、間近で見ていると、旗手と馬とのやり取りがよくわかる。走りたくてしょうがない馬もいれば、なんだか飛びたくない気分の馬もいる。そんな彼らと息を合わせて障害を越えていく様からは、とても素敵な絆を感じる。

写真 2016-05-03 11 47 16さらに驚くべきは、彼らが、障害を高得点でクリヤーし、歓声を浴びた時、旗手と同じように喜びを体で表現していることだ! これは、競技者にはたまらない感動だろう。

いかに動物好きな私であっても、お馬さんと関わることは、この先もないだろう。しかし、機会があれば何らかのアクションを起こしてみたいと思わせるに十分なイベントであった。

“After Eight” TACO

写真 2016-04-04 21 23 071980年代前半、タコ(TACO)というアーティストの ”Puttin’ on the Ritz” という曲がヒットチャートを賑わしたことがあった。邦題が「踊るリッツの夜」という、当時流行りのシンセサウンドだった。なかなか楽しげな曲で、他の曲にも興味がわいたので、レコードレンタルで借りたことがあった。アルバムは、スタンダードの名曲のカバーとオリジナル曲が混在しているのだが、うまくアレンジでまとめられていて、違和感がなかった。今聞きなおしてみても、驚きの完成度である。この人、もともとは俳優らしい。どうりで、PVのセンスもいいわけだ。 Continue reading

“チプカシ!?”

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初めてのチプカシ。F-200W

いつのころからか言われ始めた造語、”チプカシ”。そりゃ何だ? まあ、知ってる人は知ってるのですが。「チープなカシオ時計」を略して”チプカシ(またはチープカシオ)”と発するらしい。何でも略す我々日本人。言いづらくてもお構いなしである。チープなカシオってのも失礼な話だが、ほんとにチープなわけではない。その時計に使われているのは、驚愕のハイテクノロジーである。それを理解したうえで、あえて、尊敬を込めて、”チープ”と呼ぶのであろう。そんなわけで、今回は、”チプカシ”のお話。

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“DEEP V” THE BOOMTOWN RATS

写真 2016-03-02 20 56 10ブームタウンラッツと言えば?、”I Don’t Like Mondays(哀愁のマンデイ)” !、と答えが返ってくる。まあ、私くらいの年齢の洋楽好きにとっては、それは当たり前の反応。あまりにもその印象が強いがために、とかく、一発屋と思われがちなラッツですが…「そうかもしれない!」と、このアルバムを聴いて思ってしまった。

3枚目のアルバムでブレイクしたラッツだが、その後の活動は精彩を欠くものだった。5枚目のこのアルバムを聴いても、ヒットチャートを賑わしそうな曲はなく、かといって玄人受けする曲があるわけでもない。ボブ・ゲルドフがチャリティー活動にばかり夢中になっていったから、と世間では言われている。それは定かではないが、ライブエイドや、USA FOR AFRICAを成功させた功績は大きい。(その後も膨大な数のチャリティーなどが行われていると思うが、かの国に何の変化もないように思えるのは、気のせいだと思いたい。)

そして何より、レコードの「音が悪い」。ミキシング段階で練れてないのか、カッティングが浅いのか、何しろレコードから出てくる音は悪い。まるで、ラジカセから流れてくるかのようなレンジの狭さ。自分のオーディオシステムが壊れてしまったかのようなひどい音に、思わず、アンプの各ボリュームを確認してしまった。いい曲であれば、音などあまり関係ないかもしれない。AMラジオから流れても、いい曲は人を魅了する。でも、ミキシング、カッティングは良いに越したことはない。アーティストが長い時間をかけて生み出した音楽を、きちんとした状態で、レコードに記録するのは大切なこと。誰のセンスが悪いのか、さぼったのか、知る由もない。そういえば、ライナーノートに「音質」の件が書かれているのは、見たことがないな。まあ、「音が悪い」とは表立って書けないとは思うが、日本語には「含ませる」という便利な機能がある。私には、音楽だけを純粋に判断するような、特別な耳は装備されてないこともあり、このアルバムは封印かな?。長年レコードを聴いてると、時折、こういった残念な盤に出会う。