” Video Killed The Radio Star “、邦題「ラジオスターの悲劇」 を含むこのアルバムは世界的な大ヒットになった。日本では一発屋のレッテルを貼られて人々の記憶の隅に収納されてしまったバグルスだが、アルバムを通しで聞けば、彼らがただ者ではないことが理解できるだろう。
そして、SL-1400MKⅡ修理の巻
動作品で買ったプレーヤーがいきなりの針飛び&リピート。そのあと、リフター周りをチェックしていたら、「バキ…」という音と共に、リフターも不動に… Continue reading
アナログプレーヤー入れ替え@ SL-1400mkⅡ
GSXR750 J の帰還
3年ほど前に、お客様に熱望されて放出したGSXR750(88年式J型)が私のもとに帰ってきた。個人所有の車両で、しかもたっぷり古いので、あまり売りたくはなかったが、ごく親しいそのお客様がどうしても欲しいということで、やむなく放出したのだった。そのお客様には、もし手放すのなら他には売らないでほしいと伝えてあったので、今回の出戻りとなった。 Continue reading
“THERE & BACK” JEFF BECK
ジェフベックを語る時に外すことができないのが、このアルバム “THERE & BACK” であろう。
以前の”WIRED”の記事にも書いたが、私が初めて買った彼のアルバムである。私はプレイヤー目線の気の利いたコメントを書くことができないので、彼の超絶技巧とも言えるらしいギターテクニックを語れないのが悔やまれる。それでもジェフベックというアーティストが不世出の天才であることは容易に理解できるほどに、このアルバムの完成度は高い。
このアルバムはかれこれ30年以上聴き続けているが、まるで飽きない。演奏も録音も抜群にいいのだから、仕方ない。ジェフベックのギターの音色も素晴らしいのだが、ベースもドラムもキーボードも、全てのプレイヤーが超一流であることは、素人にもわかる。特にヤンハマーのドラムが素晴らしく、何かに追われていない雨の日に、爆音で聴くのが大好きなアルバムだ。
春の花
春を告げる花と言えば、一般的には桜とか梅とかが普通だと思いますが、私にとっては…ハナニラなんです。ハナニラって? 3月上旬からあちこちの道端に咲き始める、誰もが目にしている白い花がハナニラです。薄紫の花もあります。まあ、雑草ですよ。
8年ほど前、かつて私の家が自営業を営んでいた時、今よりはるかに広い敷地の入り口には、金属製の門がありました。その門の脇に、毎年咲いていたのがハナニラでした。雑草(正確には帰化植物らしい)の割に、きれいな花を咲かせるハナニラはとても目に鮮やかで、毎年、その花を見るのが楽しみでした。敷地内には立派な桜の木などもありましたが、会社倒産とともに桜も、他の木々も全て伐採され、土地の再区画に伴い、ハナニラの生えていた場所もアスファルトに覆われてしまいました。
とりあえず住む場所だけは追われずに済んだ我が家には、庭と呼べる場所はなくなり、わずかに残った地面は、軽自動車2台がギリギリ置ける駐車スペースだけになったのです。
それから数年たった春の日に、駐車場の脇にひょろりとした見覚えのある花が咲いていた。細くヒョロヒョロではあるが、間違いなくハナニラだった! 以前、咲いていた場所は道路の下になってしまっているのだが、再区画の際に掘り返された土に残っていた球根の一部が生きていたのかもしれない(ハナニラは地下茎で増えるのかと思っていたが、調べたら球根があるらしい)。今生えている場所は、がら砕石の敷かれた、不毛の土地。雑草もまだ生えてこないほどに栄養もない枯れた土地である。それ故に、感無量であった。
そうなると、私の仕事は不毛な土を肥やす事になる。金魚の水槽の水替えの時に汲み出した栄養豊富な水を、そのたびにハナニラの球根が埋まっている場所に注ぎ続けた。
その結果、徐々にではあるが年々花株は増えていき、また、春の楽しみが戻ってきた。少々他の雑草にも栄養を与えてしまったようだが、他の雑草が咲くのもまた楽しい。我が家のハナニラは今年も元気な花を咲かせている。