1976年に発表されたこのアルバム…これほど多くの日本人に知られている洋楽のアルバムはないのではなかろうか? 発売当時の私は10歳、もちろんこのアルバムのことを知ったのは少し後のこと、確か中学校1年の時。最初はジャケットだけでやられてしまったことを覚えている。
あまりにも美しいジャケット写真、一曲一曲にドラマが潜んでいるかのようなアレンジの施された楽曲。言葉こそわからないが、カリフォルニアという乾いた土地にあるオアシスのようなホテルに、何かを求めて集まってくる人々の人生模様…行ったこともない異国の地に思いをはせ、そんな想像すらさせてしまう珠玉の音楽が、このレコードには詰まっている。
写真のLPは、試聴用のLP。状態が悪く、まともに聞くには、もう少し溝掃除が必要だ。他に保存用が1枚あり、そっちが中学生の時に買ったものだ。購入特典として、ポスターが入っていたと記憶しているが、以前住んでいた家の天井に貼ったまま、その建物は解体されてしまった。しかし、近い将来にポスターも入ったままのLPが私のもとにやってくるだろう。そのくらい、現存数が多いLPなのだ。このLPはこれからも保有数が増えるだろうし、最も頻繁に針を落とすLPの1枚となるだろう。
キカイとごはんと猫が好き。