かつてFM放送は、今のインターネットと同様に、私たちの音楽の情報源だった。中学生の頃は、新聞のラジオ欄に目を通し、お気に入りの番組から楽曲をエアチェック(録音)することが何より楽しかった。大学時代、寒い倉庫の中でお歳暮の梱包をしながらFM横浜の試験放送に送に耳を傾け、ジョンレノンの訃報を知った…
今のステレオシステムにも、チューナーは入れてある。小さいながらも、屋根の上にはFMアンテナも立っている。館での作業中はラジオを聴いていることが多い。FM放送に耳を傾ける…聞こえてくるのはDJの変な小ネタを挟んだ軽妙な喋りと、リスナーからのメールの紹介、ツイッターへの書き込みの紹介、そしてラジオショッピング(大嫌い)…たまに音楽もかかるが、洋楽に関しては細切れの具を炒めた五目チャーハンのようなリミックスばかりだ。邦楽なんぞはまるで知らないものばかり。
他局のことなど我介せずの、不動のNHK FM以外は、どこに回しても同じような感じだ。たまらず、AMに切り替える。FENにチューニングするとほっとする。いつも私のそばにある感じがする。正直理解しようと思って聞いてないので、ほぼ何言ってんのかわからない。だから話の内容やDJのレベルで不快になったりはしない。でも音楽はかかる。洋楽しかかからない…あたりまえだけど…だから快適だ。かつてのFMは、上質な音楽の宝庫だった… ずっと音楽だけを流してくれる、大人のFM局はないものか… 以上、今日のグチでした。
キカイとごはんと猫が好き。