アーティストの名前が雑に付けられたこのアルバム。本国ではどうか知らないが、日本国内ではデュランデュランのファーストアルバムということになるのだろう。
初っ端からシングルカット曲のGirls On Film(グラビアの美少女)、Planet Earthと続き、失速してしまうかと思いきや、なかなかに聞かせる曲(かなりマイナーな感じだが)が続き、一気にB面のラストまで持っていってしまう。色々雑な面も見え隠れするが、デビューアルバムの出来としては、十分な及第点と言える。ラスト曲がインストというのも、当時としては斬新だった。そして、これがなかなかに良い曲なのだ。
このアルバムは発売当初に購入した物なので、盤もジャケットもコンディションは最高の状態を保っている。当時は、レコード盤自体の寿命もまだ想像の段階でしかなく、20年くらいで劣化が始まる云々とまことしやかに言われたものだ。その後のデジタルメディアの台頭など知る由もない頃だから無理もない。ところが30年以上が経過しても、LPレコードは当時となんら変わらない音質で再生できる。システムはアップグレードされているので、より良い音を引き出しているのも間違いはない。そんなことをつらつら考えながら聞くのも楽しいものだ。
キカイとごはんと猫が好き。