祝!復活!PIONEER SA-7800Ⅱ

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ついに復活したSA-7800Ⅱ!

自宅基地にあるオーディオシステムは、寄せ集めの「おじいちゃん軍団」である。  1980年台~90年台の古きよき時代のオーディオたちが余生を送っている。そのコンポの中の悩みの種はアンプである。中古で買うアンプたちは、ほとんど全て、ボリュームがダメである。4機ほどあるプリメインアンプのうち、現在使っているパイオニアのA-600も、最近具合が悪く、毎回音が出るまでに数分かかる。音が出ても、左右のチャンネルが出たり出なかったり… そんなわけで、ついに修理の腰を上げることにした。 Continue reading

”You’ve Got The Power” Third World

アルバムを通して聞いたのは初めてかもしれません。サードワールドというグループ。ジャマイカのグループですが、純粋なレゲエと言うより、少しポップス寄りの音作りです。sd003

このアルバムのオープニングを飾るのは、彼らの90年代を代表するヒット曲である「Try Jah Love」です。ついつい、ボリュームを上げて聞きたくなる、乗りのいい曲ですが、そのあとは、ちょいと落ち着いたり、やや盛り上がったりで、なかなかいいバランスのアルバムです。

ジャケットをながめ、アルバムを聞く。西洋ポップスかぶれの私の耳にも、南の国に暮らす人たちの生活から染み出てきたような音楽は、心地よく響きます。音楽に国境はありませんなあ。

他にも何枚か、まだ聞いていないレゲエ系のレコードがあり、どれから聞こうか悩み中。

“DANCIN’ ON THE EDGE” LITA FORD

えーっと、誰だっけ?LITA FORDって?

いつ買ったのかわからないレコードの山から引っ張り出した1枚。誰だかわからない…でもこのlita1ジャケットには見覚えがある。幸いにも国内版なのでライナーノートがある。そうか!ランナウェイズのLITAね!何か、昔合った飲み屋のおねーさんに再会した感じ。ランナウェイズはまともに聞いたことは一度もなかった。チェリーボムは知ってるが…何か全員下着で歌ってたナー。あのセンスは、今でも、「何だかナー」と思う

して、このアルバム。ベタベタのハードロックである。最初から最後まで。何か、やりきったって感じ。好きなんだろうなあ、彼女はこういうの。もう少し、シングルを意識した曲があってもいいと思うけど、ジャケットが私の記憶にあるということは、そこそこ評価されたんだろうから、まあいいか。

私はどちらかというと、ジョーンジェット派だな。音楽的にもも少しポップな、ジョーンのロックンロールがいい。lita2

そうそう、当時のライナーノートにはこんな事が書かれてますね。「グラマラスな女豹の叫びが股間を直撃する!」ですって。直撃されちゃったらしいですよ。伊藤政則さんは!やっぱり、ライナーノートはおもしろいなあ。

 

” I CAN’T STAND STILL” DON HENLEY

相当なイーグルスファンである私だが、このドンヘンリーのソロアルバムを聞いたのは、彼の3枚目のアルバム ”The End Of The Innocence” を聞いた後だった。1982年のイーグルスのki013解散後、グレンフライやドンヘンリーがソロアルバムを発表していくのだが、当時の私はへそを曲げていたのか、しばらくは彼らのソロを聞くことはなかったのだ。

その後数年してから、グレンフライの”ALLNIGHTER”からはじまり、ソロを発表している2人のアルバムを、新しいものから遡って聞いてきた。結果、やはり、イーグルスとそのメンバーは、私の最も好きなアーティストだったのだと再認識する。

久しぶりに、このレコードに針を落とすと「やはり、イーグルス色の濃いサウンド…」などという陳腐なコメントが書かれていた当時のレコード評が思い出される。あたりまえじゃないですか!イーグルスっぽいのは!だって、イーグルスのメンバーなんだから!そんなことより、先入観なしに、このアルバムを聞いてもらいたいものですよ。素敵なバラードと軽快なポップの詰め込まれた、とても良いアルバムに仕上がってます。”Talking to the Moon” なんかはイーグルスファンの脳幹直撃ですね。JDとの共作らしいし。できれば、時間にゆとりのあるときに、AB通しで聞いてもらいたいアルバムです。

“LONG AFTER DARK” TOMPETTY AND THE HEARTBREAKERS

写真 2014-04-08 20 21 19日本ではほとんど知られていない彼らだが、アメリカでは絶大な人気を誇っている。しかもゲンエキであるというからすばらしい!

1970年代にデビューした彼らの通算5枚目のアルバムが、この”LONG AFTER DARK”、1982年の発表だ。アルバムを通して聞くと、やはりこのバンドは「ザ、アメリカンロック!」と言うにふさわしい。そんな英語があるかどうかは知らないが…

TOMの容姿からすると、「甘く切ないハイトーンボイス」を想像してしまうが、現実はかなり泥臭い(失礼!)声だ。うまく説明できないが、歌詞を見ながらでも、何を言ってるのかわからないレベル。発音にくせがあるのだろうか?日本で言うとサザンの桑田氏の歌唱法に似ている(笑)。

ともあれ、長年にわたり、ぶれないアメリカンロックを発進し続ける彼らには、まだまだ一線で活躍してもらいたいものだ。

“TAKE A LITTLE RHYTHM” ALI THOMSON

ssi_R「恋はリズムに乗って」という、ぼちぼちの邦題の付けられたこのアルバム。以前から探していたものだ。1980年代の初頭、日本のヒットチャートもかなり賑わした同タイトルのシングルに、聞き覚えのある方もいるだろう。私も耳ざわりの良いこの曲をいいずれエアチェック(FMからテープに録音すること)しようと思っている間に、あっという間にオンエアされなくなってしまった。そして、タイトル以外、アーティストの名前すらわからなくなってしまい数十年。やっと最近、ネットのおかげでアーティストとそのアルバムを知ることができたのだ。

そして、ようやく手に入れたこのアルバム。針を落としてみると…. 「!!!」驚きである!なんというまともな、いや失礼、すばらしい出来のアルバムだろうか!ALIは当時21歳!?若き才能は惜しむとこなくこのアルバムに凝縮されている。軽々しくもキャッチーなタイトル曲だけでなく、静かなバラード調の曲も、当時のプログレッシブロックのテイストを感じるような曲もあり、アレンジもすばらしい。と思う(笑)。

第一印象からはあまりにもかけ離れたパワーを見せつけれられたので、とてもいい印象になってしまうが、私の趣味にはストライクであった。この後のアルバムも同時に入手しているので、聞くのが楽しみになってきた。

“HYSTERIA” HUMANLEAGUE

写真 2014-03-14 19 36 411980年代に起こった「エレクトリックポップ(テクノポップ)」というムーブメント。その中心にいたのが、HUMANLEAGUEだったと記憶している。厚みのあるなかなか魅力的な声の持ち主のPhilip Oakeyと2人の美しい女性ボーカリストが中心メンバーで、この3人は今も変わらないらしい。

このアルバム”HYSTERIA”は84年リリース。大きなヒット曲は生まなかったアルバムだが、シンプルなポップスで構成されており、まとまりも良い。PV(プロモーションビデオ)が音楽の表現性を大きく変えた時期ではあるが、素で音だけ聞いても楽しめるレベルだ。このレコードもまとめ買いした中の1枚だが、ジャケットが汚く、盤面カビ… でもクリーニングして針を落とすと、意外に再生回数の少ない良盤であった。

テクノポップというと、やはりわが国のYMO(私はこのグループは邦楽だと思っていない)であるが、なんとHUMANLEAGUEのYMOリミックスアルバムがあるらしい。ちょっとYAHOOで探したくらいでは出てこないので、かなりレアなのだろう。いずれは手に入れたいレコードだ。

“New Sensasion” INXS

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最近、レコードを聞く暇があまりない。まとまった時間がないと、聞く気にならないのがレコードのいいところだ。

それでも聞きたいときには、シングルの出番だ。といってもEP(ドーナツ盤)はあまり聞かない。音が悪いので気分が悪いし、何だか安っぽくて嫌いだ。そこで聞くのは、30センチシングル。普通は45回転物で、AB面にそれぞれ2曲づつ入って計4曲入りのが多いが、これは変り種、33回転で両面で2曲しか入ってない。

INXSはオーストラリアのグループ。やはり、70~80年代に活躍したロックグループである。例によって、当時から名前と有名な曲は知ってたが、LPを買うほどではなかった。久しぶりに聞くと…いい…すごく私のツボである。当時は興味のあるグループの曲を聴こうにも、いろいろと苦労した。友達にレコード持ってないか聞いたり、レコードレンタルで借りたり…ちょっと興味があるくらいで高嶺の花のLPは買えなかったのだ。今のように、YOUTUBEが垂れ流してくれているわけではない。

音楽好きにとっては、ほんとにいい時代になった!INXSの出世作のPVも簡単に見ることができる。この”Original Sin”のPVはなんと日本で撮影されている。デコトラやら珍走(当時は暴走族か?)やら、いったい日本の痛いサブカルチャーのどこがお気に召したのか知らないが、楽しそうだからよしとしよう。

楽しそうだからといえば、このグループのPVは、とてもバラエティー豊かで、しかも出てくるメンバーたちが本当に楽しそうに演奏しているのが印象的だ。リーダーのMichael Hutchenceは1997年に亡くなって、そのあと形を変えながらも残っていたメンバーも2012年に力尽きてしまったのがとても残念だ。

今さらながら、お気に入りのグループが一つ追加された。さて、レコード収集だな。

 

”YOU AND ME BOTH” YAZOO

写真 2014-03-04 20 35 28ヤズーは1980年代にイギリスで結成された、男女2人のユニットである。その当時も話題性はあったので名前の記憶くらいはあったが、聞くのは初めてだ。このアルバムはセカンドアルバムらしい。「愛にさよなら」なんて、いつもの無責任な邦題が付いているのは無視する。

とてもシンプルなメロディーに線の細いボーカル…女性ボーカルかどうかもわからないくらい中性な声だ。演奏はほとんど電子楽器、エレクトロポップというジャンルだろうか?ともかく淡々とアルバムは進んでいく。エレクトロポップというと、少人数でも複数の音を重ねて、厚みのあるサウンドに仕上げていくのだが、この二人の音は「2人なり」の音だ。A面もB面も同じような感じで、特別元気な曲もない。私にとっては、1枚聞くのがけっこう辛かった。2000年以降に再結成されていて、その音も聞いてみたい気はするが、このアルバムは封印かなあ…

”MY NATION UNDERGROUND” JULIAN COPE

jusLPレコードを聴くときの楽しみの一つが、ライナーノートだ。これは国内版のみの特典ではあるが、CDだと見ないものがLPだと見るのだ。理由は、「レコード出すとき一緒に出てきちゃうから」だと思う(笑)。

不思議なもので、音だけ聞くと「なんじゃこりゃ?」って音楽も、ライナーを読むと「なるほどねー」って事もある。今日聞いたこのLP。実は聞いたこともないアーティストのジュリアンコープ。ライナーを読むと、メッセージ色の濃い内容のサイケ系のアーティストとある。シドバレットをリスペクトかあ…ふむふむ。さて、音はどうかな?アンプを入れ替えたシステムで再生する。

うわあ!すげー歌が下手!ともかくここに尽きる。音痴ではないけど、良くある素人バンドの「君は歌わないほうがいいじゃろ」の人だ。英語が堪能で歌詞が聞きながら頭に入ってくる人なら別かもしれないけど、私にとってはNGだなー。歌がうまいのは私が聴く音楽の最低条件だからね。歌以外はけっこういいですよ。そこそこキャッチーな曲も入ってて、アルバム自体の音も悪くないしね。

あまりネット上にも情報のないアーティストですが、コアなファンはいるみたい。歌の件は本人も知ってか知らずか、今は物書きの仕事が多いみたいですね。日本のロック史の本なんかもあるみたいですね。ま、ネタってことで。