ダイアナロスとマービンゲイ、言わずと知れたビッグネームの共演である。どちらも好きなアーティストなので、相当な期待を持って聞いてみた….
あれ?なんか変だ?全然ピンと来ないぞ。楽曲、アレンジ、歌、全体的にぼんやりしている。あの、「ひげダンス」に使われたリフは耳なじみがあるが、それだけだ。2人のビッグネームの力など、まったく感じない。評価は賛否両論のようだが、私にとっては閉鎖物件であった。
企画物でも、いいものはあるのになあ。何かもったいないな。ジャケットも凝ってるのにね。
リトルリバーバンドも日本ではなじみの薄い洋楽グループだと思う。ちなみに、恥ずかしながら、私も聞いてこなかったグループのひとつ。このアルバムも、先日山で買ったアルバムの中の一枚。その山の中には、”Playing to Win”という別のアルバムも入っていた。そのアルバムも、ちょっと前に聞いたのだが、どうもピンと来なかった。そして、この ”BACK STAGE PASS” 、その名が示す通り、ライブアルバムである。 Continue reading
最近急速にターンテーブルが増えている。SONYのPS-X6に始まり、DENONのDP3000、テクニクスのPL-3300、マイクロのMR-611。それぞれたいしてお高いものではないが、点検清掃、必要に応じてできるものは修理し、音が出た時の喜びは筆舌に尽くしがたい。 Continue reading
さぼりにさぼって、年が明けてしまった。レコードは時折、買ったり聞いたりしていたのだが、ブログを書く時間がなかった。きっと、今年もこんなペースだろう。
さて、タイトルのレコードは、「屋根裏部屋の歌」という意味のタイトルがつけられた、ビリージョエルのライブアルバムである。私の愛聴盤の一つでもある。
このアルバムは、複数の会場で録音された音源をまとめているのだが、ビリー自身がその曲と、ライブ会場を指定して録音されたものである。この曲は、このホールでの録音、この曲は、このスタジアムでの録音というように、当時のメンバーで、最高のパフォーマンスを発揮できる曲と場所を決めているのだ。これはとても珍しいことだ。その結果、とても聞きごたえのあるライブアルバムに仕上がっている。曲はすべて、「STRANGER」以前のアルバムからの選曲ではあるが、とても新鮮なアレンジがされていて、心地よい。ついつい、スピーカーをA+Bに切り替えて、音量を上げて聞いてしまう。年末にはDSPも入手しているので、鳴らすのが楽しみだ。
Exileというグループである。わが国にも同じ名前のなんちゃらがあるらしいが、私は全く知らない。このジャケットを最初に見た時、「Exile って外人なんだ!」と思ったというのは嘘だが、まあ英語なんだから、向こうに同じ名前のバンドぐらいあるだろうとは思った。で、意味を調べると、「亡命者、流刑者、流浪、追放人」、うーん、なんだかなー。意味とは裏腹に、ジャケット写真は満面の笑顔だし。日本語で、そんな名前のグループ名はNGだよねー。
まあ、ともかく聞いてみた。…. !いいじゃない!カントリーロックだけど、ちゃんとしてる。内容も音質も良い。来日したら、お金払ってライブに行きたいレベルである。まあ、来ないと思うけど、まだ現役のグループらしいですよ。Facebookもあったし。
と言うわけで、丁重に保管することにします。例によって、山で買ったレコードの1枚ですけど、気に入ったレコードには新しい内袋と外袋が与えられ、タグが付けられラックに保管されます。しかも、EAGLESの隣という特等席ですな!
1970~80年代のディスコブーム。その中にあって、ちょっときわもの的な扱いを受けていた?のがこのボニーMだろう。当時、ヨーロッパを中心にチャートを賑わしたボニーMだが、結成されたのは、ドイツである。しかも、同じカテゴリーのアーティスト達が集まって発生する通常のグループと違い、仕掛け人により合成された、人工的なグループなのだ。まあ、わが国では当たり前のスタイルなのだが、海外のアーティストで、しかもそこそこ成功した例は珍しいと思う。 Continue reading
ようやくこのアルバムのレビューを書くことができる。というのも、ケイトブッシュはデビュー当時から注目し、聞き続けているアーティストだが、あろうことか、このLPを持っていなかった! 一応、アナログ盤でちゃんと聞いてから、書くように決めてるのです。
さて、ケイトブッシュのことを書き始めると、とても長くなりそうなので、このアルバムのレビューだけにしようと思います。” LION HEART ”という言葉は、イギリス人にとっては特別な意味を持つ慣用句であると思うのですが、ジャケットではコスプレです。まじめな内容とのギャップに洒落っ気を感じますね。前作(デビュー作)の、” THE KICK INSIDE “と比べると、全体的にしっとりと落ち着いた雰囲気にまとまってます。この初期の2作品は、彼女的にはあまり納得のいく出来ではなかったようなことも聞いたことがあります。世間的には、プロデューサー色の濃いアルバムとも評され、3作目の ” NEVER FOR EVER “からがケイト節の真骨頂とも言われています。確かにそうかも知れませんが、このアルバムの音楽的な奥行きの深さ、ボーカル、ピアノの旋律の美しさ。これで納得がいかないと言われても困ります。
まったく、ギフトを持った方のご謙遜は、凡人にはレベルが高すぎます。そういえば、彼女はピンクフロイドの、デビットギルモアに見出されたらしいですね。この後、彼女の作品はどんどんプログレッシブになっていくので、納得のいくところです。
ジェフベックというギタリストがいる。例によって、この国での知名度はほぼゼロだ。
最初に聞いたのが、中学生の時。同級生のF君に勧められたのがきっかけだった。彼は、バンドをやったりしているわけではないようだったが、ギターやベースをメインにしたロックに造詣が深く、いろいろ教えてもらったものだ。その彼、一押しのギタリストがこのジェフベックだった。 Continue reading
1980年代前半、タコ(TACO)というアーティストの ”Puttin’ on the Ritz” という曲がヒットチャートを賑わしたことがあった。邦題が「踊るリッツの夜」という、当時流行りのシンセサウンドだった。なかなか楽しげな曲で、他の曲にも興味がわいたので、レコードレンタルで借りたことがあった。アルバムは、スタンダードの名曲のカバーとオリジナル曲が混在しているのだが、うまくアレンジでまとめられていて、違和感がなかった。今聞きなおしてみても、驚きの完成度である。この人、もともとは俳優らしい。どうりで、PVのセンスもいいわけだ。 Continue reading