「LPレコード聞いてます!」の番外編です。「ミュージックテープで聞いてます!」といったところでしょうか。今回は、前のハービーハンコックに続いて2回目になります。
今回聞いたのはオムニバステープです。以前、ワーナーのオムニバスLPの記事を書きましたが、あのLPは関係者に配られたと思しき試聴用非売品の見本版。このカセットは、市販カセットテープの見本品になります。少し前に知人から大量にいただいたカセットテープの一本です。アーティストはEMIグループに所属するそうそうたるメンバー。クイーンにアーケイディア、ピーターガブリエルなど、私の趣味にドンピシャです。
市販ミュージックテープは、通常このテープのようにノーマルポジションのテープを使います。しかし、ノーマルと侮るなかれ、マスターテープからのダイレクト録音がされたテープの音はすさまじい高音質。レコードから録音するのとは雲泥の差なのです。しかも、ドルビーはHXプロが使用されています。さらに、今回再生に使ったデッキはパイオニアの「T-D7」という、デジタルノイズリダクションを搭載した「最後のデッキ」の中の一つです。実は、このT-D7、今年の初めに買って、すぐ故障したのとは別の機体。あの後、ジャンクの個体を偶然見つけ、修理したものです。
このデッキとミュージックカセットの相性は抜群で、ノイズはほぼ皆無。どんどんボリュームを上げたくなるほどの音の良さ。しかもボリュームを上げても粗が見えない。収録されている曲は乗りの良いのものばかりで、SHOWERというよりは、FALL(滝ね)に近い迫力です。テープそのもののコンディションも良くおそらくはほぼ未再生だったと思われます。まだまだ聴いてないテープがあるので、楽しみです。
キカイとごはんと猫が好き。