E-bikeで上った乗鞍

今年の自転車イベントは、春先のロゲイニング以外全てノーエントリーだった。それでも、イベントで集まる仲間との再会を楽しむために、美し、乗鞍のヒルクライムは応援に行った。

実は去年も乗鞍には上っていない。エントリーはしたが、美し乗鞍共にDNSであった。DNSの原因は腰。そして今年は前半戦で3回のギックリ腰、さらに膝のトラブルも加わり、まさに踏んだり蹴ったりで、とても自転車に乗れるような体ではなかった。しかし応援に行って、乗鞍の常宿である寿屋さんから眺める乗鞍は美しく、そこまで自力で行けない自分がとても情けない。 Continue reading

DENON DRR-7.5L 修理~遠方よりの依頼~

以前ヤフオクにて、DENONのカセットデッキ、DRR-M10を出品したことがあった。不動品を修理したものであったが、修理の結果はいまひとつ。ちょっと動作にクセが残っていたので、格安ジャンクにて出品した。コツをつかめば普通に使えるからだ。それを落札していただいたのが、宮城県にお住いの人生の大先輩。クセのある商品だったので、説明のため取引連絡で数回のやり取りをしていた。オーディオについて色々聞かれることも多く、その都度、できうる限りの説明はしてきた。そんなやり取りもあり、無事商品を納品したあともしばらくやり取りは続いていた。おそらく年齢は20年ほど上と思われる御人であったが、とても楽しいやり取りであった。 Continue reading

SHURE V15typeⅢ試聴

少し前の投稿で、オーディオマニアの誰もが知っているMCカートリッジとして、DENONのDL-103関連の記事を書いた。では、MMカートリッジはどうだろうか。おそらく誰もが知ってる有名なMMカートリッジは、シュアーのV15シリーズであろう。V15の詳細は割愛するが、1964年から2005年まで販売された中で最も売れたのがこのTypeⅢで、今でも多くの個体が生き残っている。

私のチープなオーディオ趣味においては、このカートリッジを入手したのは1年ほど前のこと。JICOの針とP&Mの針が付属した中古の良品をオクにて購入。でも、すぐには使わずに、しまいっぱなしだった。そして最近、購入したTRIOのプレーヤーにもV15Ⅲが付いていたので、使ってみることにした次第だ。

TRIOのKP-7070に付いていたのは、V15TypeⅢの後期型で、スタイラスはS楕円針が付いた個体。S楕円針は中高域の解像度が高いとの評価であるが、純正の丸針や楕円針との比較はしていないので、よくわからない。よく聴いている盤に針を落としてみると、まとまりが良い音というのが第一印象。何枚かの盤を聴いていくと、少しずつ音が変わっていく。当たり前ではあるが、とてもバランスの良い優等生的なカートリッジのようだ。シュアーのカートリッジはM44Gしか使ったことはなかったので、あの雑で元気のいい音に比べると、少々拍子抜けである。

そこで、死蔵していたP&M製の交換針を試してみることにした。さすがに安い交換針なので、ノブも針カバーも真っ黒。取付ると、ボディーとの隙間がとても大きい。ここまでは想定内。音は純正とは比べるまでもなく、JICOの針にも劣るという評価を見たことがあるが…確かに最初に出てくる音は、正直ひどい。しかしそれは新品だからだと思う。経験上、どんなコンポーネントにもエージングは必要だ。P&Mの針は、針圧も1.5~2.5とかなり重めを要求してくる。1.5くらいだとダンパーも動かないようなので、2.0gにして何枚か盤を流す。

すると、どんどん音が変わっていく。針圧を重めにして、積極的にダンパーを動かすようにセットした方が良いみたいだ。正直、私にとってはかなり良い印象の音だ。まあ、私の耳などプラシーボの塊みたいなものなので、しばらくこの針を使ってみようと思う。

YAMAHA AST-S1Limited~その4(完了)~

運用を始めてから、調子はいいとは言え、やはり専用カートリッジのことが気になってしょうがなかったS1Limited… 常にASTアンプとカートリッジの出品とハドフを監視する日々。

そしてその日は割と早めにやってきた。オクでの出品である。「YAMAHA ステレオパワーアンプ AST-A10」という題字のみで、説明文も簡素。写真を見ていくと…カートリッジも入ってますね。 Continue reading

うれしかったこと?~TRIO KP-7700 +ONE サルベージ~

人生50代も今年が最終クール。毎日何か良いことやおもろいことはないかとアンテナを伸ばしてみても、そんなに変わったことなどあまりないのだが…

ちょっといいことは、たまにあるようだ。 Continue reading

YAMAHA AST-S1Limited~その3~

さて、ユニットもエンクロージャーに収まり、ようやく音出しができる状態になった。現在の館内の配置上、専用スタンドが使えなくなってしまったので、机の上に乗せた状態で試聴する。 Continue reading

YAMAHA AST-S1Limited~その2~

さて、エッジも到着したので、さっそく修理に取り掛かります。まずは、パンチングメタルのネットを外します。小さなマイナスドライバーやピックなどで、少しずつ持ち上げていく、固定は両面テープのようだ。かなり強固に付いてるので、若干歪んでしまうが、後ほど修正して取り付けるので、良しとする。ここまでは、エンクロージャーに取り付けた状態の方が作業はしやすい。 Continue reading

YAMAHA AST-S1Limited~その1~

今年に入ってから、ヤマハのAST-S1Limitedというスピーカーを入手した。スピーカーの新規購入に関しては、現在メインとしているビクターのFB-7購入時の教訓(うっかり買うと、でかくて邪魔)もあり、控えていたところなのだが… Continue reading

DENON DL-103?試聴

オーディオマニアであれば誰でも知ってる名カートリッジ、DENONのDL-103。音は試聴会などで何度も聞いたことはあるが、私は持っていなかった。DENONのMCカートリッジで使ったことがあるのは、301Ⅱくらいのものだ。まあ、カートリッジとは言え、数万円の物をおいそれと買うことなど、当時はできるはずもなく… Continue reading

最近買った本?

買ったのは青版。赤やら白もあるみたい。

昨年のことではあるが、こんな本を買った。三省堂の「新明解国語辞典 第八版」である。「辞書じゃん!」と言われるかもしれませんが、辞書だって本です。私が買ったのは、青色に額装された青版。他に、白や赤もあるらしい。

普段我々は、日本語で会話をし、日本語のニュースを聞き、日本語で書かれた記事を読み、このブログのように文章を綴ることもある。私の場合、「果たして、その日本語は正しいのか?」と思うことが、日常において多々ある。まあ、現在のネット社会であれば、そんな日本語の意味を調べることなど簡単だ。しかし、前時代的なアナログ人間である私は、「いやそもそも、このネットの情報は正しいのか」と思ってしまう。私はネットの情報というものをあまり信用していない。Wiki先生のように、みんなで辞典を作ろう的なものもありますしね。やっぱり出所のはっきりした、活字で確認したいのです。

1つ例を挙げると、ここ数年「忖度(そんたく)」という言葉が頻繁に使われるようになった。私の記憶が正しければ、故安部首相の「森友問題」に関する当事者のやり取りの中で使われてから、頻繁に使われるようになったように思う。間違ってたらごめんなさい。問題は今現在の使われ方だ。

右の写真は、FBに表示された広告である。この文章から類推される忖度の意味は、一人称で、「迷うことなく」とか「個人的に」とか、そんな意味だろう。

ネット上で目にする忖度は、ほとんどがこういう使われ方である。忖度は語調が軽やかで、ちょっとミステリアスな単語。それを文章に使うと、今風なイケてる文書に見えるのかな?しかし忖度って、そうやって使うものなのか?

そんな時に役に立つのが、国語辞典である。仕事で日本語を扱っている先生たちの珠玉の解釈が書かれているのだから、間違いはないだろう。この新明解国語辞典によると、忖度とは「自分なりに考えて、他人の考えを推し量ること」とある。ということは、この広告の文章は間違っているのではないだろうか。正直、私自身は忖度という単語は最近まで知らなかったし(受験国語では出たかもしれないが…)、日常的に使われているのを聞いたこともなかった。

 

ちなみに古い国語辞典の忖度に関する記述は、もう少しさっぱりしている。この辞典は、1983年発行の岩波国語辞典第三版である。私が高校時代に使っていた物だ。家にはさらに20年ほど古い国語辞典もあったが、忖度に関する記述は全く同じであった。つまり、意味や使われ方が変遷するほど、使われることがなかったということだろう。

この忖度という言葉に対する私の理解が正しいのか、そうでないのか、辞書に頼っても正確な判断はつかない。そもそも言葉というものは、時代とともに移り変わるものであるし、間違った使い方でも、みんなが使えばそれが本流になることもあるだろう。そんな時代だからこそ、今現在の基準となる文研として国語辞典が必要なのだ。

また、近年は旅行者ばかりでなく、日本で仕事をしている外国人の方も数多くいらっしゃる。そんな外国の方と話すとき、われわれは正しい日本語を話せるのだろうか?ましてや、彼らから言葉の間違いを指摘されたりしないように、日頃から正しい日本語を使うように心がけたいものである。