フィルムカメラの規格に、”APS”と呼ばれるものがある。APSとは、Advanced Photo Systemの略称である。それまでの35ミリフィルムより、ひとまわり小さいパトローネの中に、やはり少し幅の小さいフィルムが封入されている。それまでの35ミリのように、フィルムを引き出して装填する必要はなく、カメラの中に入れるだけで、自動的に装填されるというものだ。確かに便利なものではあったが、間もなく登場するデジカメに簡単に掃討されてしまった、悲劇のフォーマットである。
私も、写真のEPIONをはじめ、数台のAPSカメラを持っているが、正直運用したことはない。先日、たまたまこのカメラに電池を入れてみたところ、どうもフィルムが入っているようだったので、残りの数枚を撮ってみた。実際に使ってみると、使用感は同時期の35ミリ機と同じなのだが、さすがに最後発の機器だけあって、インターフェイスもよく練られていて使いやすい。
一応、撮った写真を見てみようと思い、現像に出しにコイデカメラへ行くと、ラボ送りで1週間かかるとのこと。110(ワンテン)フィルムと同じ扱いである。まあ、待つのも楽しみなので、1週間後にできた写真を見てみると、撮れてはいるものの、かなり長い間カメラの中に入っていたらしく、全ての写真が感光してしまっている。これでは、カメラの性能の検証にはならない。そこで、フィルムを買ってみようとするが、すでにどこも生産していない… ヤフオクで期限切れのフィルムを買うしかないようだ。
果たして、期限切れのフィルムでまともに撮影できるかわからないが、せっかくカメラ的には元気な固体があるので、久しぶりにまじめに撮ってみようと思う。結果は後日!
キカイとごはんと猫が好き。