ご存知、Blondieのボーカルリスト、デビーハリーのソロアルバムである。デビーハリーは、私が大好きな女性アーティストの一人。彼女が率いるブロンディーも大好きだ。正直、歌はうまいとは言えない。でも、許せてしまう魅力満載なのだが…
このアルバムはいけない。あまり好きになれない。歌ってるのはデビーハリー、曲もそんなに悪くない気がする。でもダメだ。私は、音楽は聴くだけの人で、楽器というものに関してはど素人。好みの判断基準は、グループ全体の音、ボーカルの声質、歌唱力、ビジュアル、レコードジャケット、そんな情報を脳内処理して、好みかどうかを決定しているらしい。その中でも、バンドの音とボーカルのバランスは、かなり重要視しており、ボーカルだけが前に出てきて、その後ろで、ぐちゃっとした音がまとまって伴奏しているようなのは、相当嫌いだ。えらそうなことを言わせてもらえるならば、ロックグループというものは、化学反応であると思うのだ。どんなにすばらしい声を持ったボーカリストだろうが、バンドの自己主張が強すぎたり、必要以上に後ろに下がってしまったりすれば、聞き手を魅了することはできない。ボーカリストを中心として、各楽器がきちんと自分の音を出すと、化学反応が起こり、聞き手の耳に残るのだと思う。
ソロアルバムを出して成功するアーティストもいるが、ちょっとこのアルバムはないかなあ。へんな例えだけど、デビーがカラオケボックスで、いやいや自分の歌を歌わされてるかのように聞こえてしまうのだ。いつもの、某読みながらも楽しそうな歌声には聞こえないのです。
この後にも、彼女はソロアルバムを出している。確か、トンプソンツインズのアラナカリーが曲を提供したこともあったと思う。残りもがんばって集めよう。
キカイとごはんと猫が好き。