ヤズーは1980年代にイギリスで結成された、男女2人のユニットである。その当時も話題性はあったので名前の記憶くらいはあったが、聞くのは初めてだ。このアルバムはセカンドアルバムらしい。「愛にさよなら」なんて、いつもの無責任な邦題が付いているのは無視する。
とてもシンプルなメロディーに線の細いボーカル…女性ボーカルかどうかもわからないくらい中性な声だ。演奏はほとんど電子楽器、エレクトロポップというジャンルだろうか?ともかく淡々とアルバムは進んでいく。エレクトロポップというと、少人数でも複数の音を重ねて、厚みのあるサウンドに仕上げていくのだが、この二人の音は「2人なり」の音だ。A面もB面も同じような感じで、特別元気な曲もない。私にとっては、1枚聞くのがけっこう辛かった。2000年以降に再結成されていて、その音も聞いてみたい気はするが、このアルバムは封印かなあ…
キカイとごはんと猫が好き。