乗鞍のヒルクライムも終了し、ここからは練習なしの消化試合となる。「甲午歳の総開帳」は11月18日までとなっているので、先を急ぐこととなる。
12番野坂寺は、国道299号線より140号線に左折し、最初の札所である。市役所などがあり、せわしない140号から離れ、静かな住宅地の奥に…ひっそりと…本来はあるのだが、入り口手前の住宅地では工事の真っ最中!かなりやかましく、せっかくの風情もだいなしだ。まあ、それはそれでしょうがないが、境内に入ると空気が変わるかのような感じすら覚える。私と周波数が合うのか、いい感じである。境内は広く、たくさんの水鉢が置かれ、ハスや水草、金魚などが入れられていて、目に楽しい。
さて、このあとは街中の札所を回ることになる。札所はかなり密集しているのだが、順番通りにまわるのは、ちと大変そうだ。
13番札所は慈眼寺という、目にご利益のあるお寺である。町の真ん中にあるからか、突然人が多くなった。今までにない賑わいで、ちょっとびっくり。
更には、4人組の男女の巡礼者と回るタイミングが重なったようで、ここから先ずっと、超流暢な早口般若心経?(たぶん)を聞かされることになる。なんというのかわからないが、テンテンたたく伴奏付だ。その速さは、納経所のおばちゃんも驚くほど!更に更に、彼らの持ってくる朱印帳がすごい!A4サイズの分厚いもので、すでに何周も秩父札所を回られているようで、ページは全てまっかっか!納経所のおばちゃんは、朱印を押すすきまを探すも、すでに埋め尽くされているので、、適当なところに重ねて押していた。そんな、新手の巡礼者集団に圧倒されつつ、13番で納経を済ませ14番へと向かう。
14番の今宮坊(いまみやぼう)は13番のすぐ近く。住宅地の中の公園のような雰囲気。ここでも4人組と遭遇。他にも、巡礼の人たちは来ているが、13番ほどの賑わいではない。私は自転車で回っているのだが、4人組は車。市街地は細い路地も多く、まっすぐ走れる自転車と、速度は速いが回ってこなければならない車とは、同じ時間で次の札所に着くらしい。
15番少林寺は線路沿いになるお寺。山門は工事中に付き、駐車場側から回って入っていく。僧兵はいなかったが、4人組には行く手を阻まれた(笑)。
16番西光寺は街中から少し離れたところにあるお寺。ここへ行くには、ちょっと案内看板が少ないかもしれない。ナビを使えば迷わないですけどね。私の札所めぐりでは、極力使わないようにしてます。
そして、17番定林寺。今、秩父で一番有名なお寺らしい。そうです、「あの花の…」とかいうアニメの舞台になってるからですね。私は、見たこともありませんがね。納経所にはアニメの絵馬が並んでいて、その後ろで住職が微笑んでる絵は微妙です…. 何にせよ、観光資源としては無害でよいですね。
お次は18番神門寺。ちょいちょい前を通っていた140号線沿いのお寺です。納経所は3人体制。おばちゃんたちが、楽しそうに世間話をしながら書いてくれます。そんなわけで、うっかり日付スタンプを逆さまに押してましたね。
「あらあら!さかさまに押しちゃったわよ!」
「〇〇さん、上から墨で書いてくれる!?」
と、息の合った共同作業で、日付スタンプは達筆な筆にて上書きされた。
さて、ここまで来たところで今日の札所めぐりは終了。まだ回るゆとりはあるのだけども、実はここまでずっと4人組の般若心経を聞かされてきたので、ちょっとおなかいっぱいになってしまったのです。私的には、のんびり静かに回りたいんでね。
今日のお供の自転車はDAHON MuSLX。小回りがきくので楽でした。帰りには299沿いの立ち食いそばや「きふね」でランチ。カツカレーののぼりに惹かれたのですが、カツがなし…じゃ、天ぷらそばで! 出てきたそばは…出ました!久々の墨汁そば!真っ黒です!嫌いではないのですが、けっこうしょっぱめですので、高血圧の方はやめたほうがいいですね。
キカイとごはんと猫が好き。