先日直したアンプで、ご機嫌にレコードを聴いていると、あれ?また片チャンネルから音が出ない!? またか!またなのか!?と瞬間的に思ったが、いやまて、落ち着け。チューナーに切り替えてみろ。ほら!大丈夫だ。と言うことは?プレイヤーのカートリッジをシェルごと外して、接点をちょいと掃除。ほら直った!いやいや、良かった。
そういえば、このシステムでオーディオに復帰してから、ずっとこのカートリッジだなー。SHUREのM44G、正直、音さえ出ればいいんだろ?的な、割り切ったカートリッジだ。アンプが調子よくなると、カートリッジの悪さが正面に出てくる。そもそも、このカートリッジはお世辞にもまともな音響用ではなく、私の嫌いなスクラッチなどに使われることも多いようだしね。しかも、このカートリッジ、サ行の音がものすごく強調される音作り。とても耳障りだったのだが、お値段なりなので、放置していた。
「ポチっとな!」 何を思ったか、突然AMAZONの呪いにより、買ってしまった。とてもお安い、オーディオテクニカのAT100Eだ。注文した翌日には届いたので、そそくさと交換する。カートリッジの構造上、上にボルトのお尻が出っ張ることになるので、ちょいと気分が悪い。しかし、音はさすがである。パンチはあまりないが、全てにおいて繊細な音が出てくる!もっと早く替えとけばよかった…
思えば、オーディオテクニカのカートリッジは久しぶりだ。確か、初代のX600Cの2個目のカートリッジとして何か買った覚えがある。何より、今でもレコード用のカートリッジを販売してくれていることに感謝である。かつて、デジタルオーディオへと世の中が変遷していく過程において、カートリッジの販売が中止されるところで、アナログオーディオが終焉を迎えるのだろうと思っていたが、ふたを開けてみれば、どっこい何社ものカートリッジメーカーが生き残っているではありませんか!全てのカートリッジメーカーに深く感謝なのです。
キカイとごはんと猫が好き。