休眠中のGT2000を筆頭に、数十台に膨れ上がったレコードプレーヤー群。その中でも、ソニー独自の電子制御トーンアームを装備したBAIO TRACERシリーズは、特に好きなプレーヤーです。
この個体は、ハドフのジャンクコーナーの床に置いてあったもの。アーム駆動が怪しいらしく、純正カートリッジも付いてるのに、残念な値段が付けられていた。もちろん、高速保護対象であるので購入。
私が初めて買ったレコードプレーヤーは、同シリーズのX600C。この555ESはその後継機ともいえる価格帯のプレーヤーということになる。しかも「ES」を冠した機種名なのだ。私が知る限り、ESの名を与えられたプレーヤーは、後にも先にもこれだけだ。しかもリニアトラッキングアーム搭載!、ともかく興味津々だったのだ。
さて、館にて確認作業開始。確かに、アームの動きはおかしい。でも動くこともある。つーことはあれか!ベルトだな。しかし、アームの横移動は、ソニー得意のリニアではないのか?と思いつつ、裏から失礼すると…ベルト駆動だね。しかも盛大に伸びてますわ。それではと、サクサクっとバンコードでベルト作成。組み上げて修理完了。
これで、アーム移動もスムーズになり、きちんと両チャンネルから音も出ている。しかし、なんか音に元気がない気がする。カートリッジのダンパ不良だろうか?もう少し煮詰める必要がありそうだ。
キカイとごはんと猫が好き。