名曲「ギブミーザナイト」を含む同タイトルのこのアルバムは、長年欲しかった物。なかなかタイミングが合わず買えずにいたのだが、ようやく手に入れた。そこそこのお値段(1,100円)だったので、良盤の期待が…
ジョージ・ベンソンのギタリストとしてのキャリアは、正直よく知らなかった。どちらかと言うと、ジャズやフュージョンに分類される彼の音楽。1980年当時、ラジオから流れてきたこの曲の印象は強烈で、なんてカッコイイ曲なんだ!と思ったものだ。
早速軽くクリーニングして針を落とす。盤面は比較的綺麗なのだが、何か違和感を感じる。すると、1曲目の冒頭部分でいきなりの音飛び発生!、トーンアームのバランスと針圧、アンチスケーティングを確認するも問題なし。レコード盤の問題らしい。盤面をよく見ると、確かに冒頭部分にわずかな傷が見える。しかしこのくらいで飛ぶか?さらに眺めると、ここで違和感の正体が見えた。曲間の溝が良く見えない…レコード盤の場合、曲間の無音部分は黒い筋に見えるものだ。それがほとんど見えない。そういえば、演奏中のスクラッチも多めだった。こりゃ詰まってるな。中古のレコード盤には、溝の間に埃やレコードクリーナの残渣などの不純物が詰まってることが多い。つまり、堆積した不純物の高さの分だけ溝が浅くなっていて正常にトレースできないため、音飛びが発生しているのだ。そうと分かれば、いつものふやかしクリーニングをして溝掃除用のプレーヤーに2週ほどかける。これで音飛びは解消、多めのスクラッチはあと数回トレースさせれば収まるだろう。
これで、ようやく落ち着いて聞くことができる。曲はベスト盤やCDなどで聞いたことがある曲が多く、私好みのポピュラーミュージック満載だ。当時からオーディオチェックにも使われていた盤だけあり、録音も素晴らしい。幸い、ジャケットの痛みなどは少ないので大事にしようと思う。
キカイとごはんと猫が好き。