2019年 SDA王滝参加記

SDA王滝は、言わずと知れた国内最大級のMTBイベント。その42キロコースに参加して、今年で3年目になる。去年までは春のみの参加。今年は春と秋に参加した。初年度は足切りギリギリでのゴール。昨年は少しタイム更新。とは言っても、SDA王滝は完走証の出ないイベントなので、わざわざWEBで確認もしていない。時計を見ての勘である。

参加初年度の記事はこちら。今年の春は、またまた足切り間近でゴール。やはり足が攣り、他の参加者の方にサプリを分けていただき、這うようにしてゴールした。そして秋は、本人的にはかなり調子は良かったが(足が一回も攣らなかった)。結果は去年と同じくらいのタイムだと思う。正直、毎回体力的にはギリギリで、かなりキツイ。

何でそんなキツいレースにわざわざ出るのか?よく聞かれるけど、自分でもハッキリとはわからない。が、ひとつ言えるのは「下り」があるからただという気がする。しかも、普段は通行が禁止されている林道の下りである。この下りが極上なのだ。他に参加しているヒルクライムイベントは上りだけである。せっかくの下りも集団下山で味気ない。まあ、ヒルクライムを下りも含めた競技にしたら、毎年数十人単位で転倒し、最悪の結果も多数出ると思う。

話を戻すと、この極上の下りはバイクでの林道の下りよりもエキサイティングだ。何しろ、エンブレもなく、素っ裸に近い服装で走らなければならない。このギリギリ感がたまらない。だから、毎回とても残念なタイムながら、また出たい(下りたい)と思ってしまうのだ。

次に自転車であるが、私が使うのは市販車のフレームを使ったオリジナルのMTB。とてもお安くできている。SDA王滝対策として、今年の春からドロッパーシートポストと簡易的な泥除けを装着している。ドロッパーは急な下りでも安定して車体の操作ができるようにするためだ。そして、コースは起伏に富んでいるばかりではなく、水たまりもかなりある。革サドルを愛用する私としては、サドルに水をかけたくないのだ。そのための秘密兵器が、この泥除け、名付けてカインズガードである。

市販車ベースとは言え、私のMTBには普通のフロントフェンダーは付かない。そこで考えたのが、このフロントフェンダー。ダウンチューブに直接インシュロックで固定する。簡易的なフェンダーとして、同様の商品も存在する。何しろこのフェンダー、この世で最も雨と紫外線に強い樹脂素材で出来ており、ホムセンで購入できる。しかも安い。雨どいに見えるかもしれないが、気のせいだ。これが実は効果絶大で、水の巻き上げだけでなく、下りで巻き上げた石も跳ね返す。一昨年は、巻き上げた石が脛にヒットし、流血しながらゴールしたのだった。

リヤフェンダーも同じホムセンで購入した。こちらは自転車用の市販の簡易フェンダー。これを加工し、別の泥除けのステーと組み合わせて固定している。シートポストに取り付けてある部分は、フリーになっていて、ドロッパーポストを上下してもずれることはない。このフェンダーのおかげで、水たまりにも躊躇なく入って行けるし、サドルの裏もピカピカである。

そして今年は何と、私以外にも皮サドルで参加している方に遭遇!なかなか年季の入った、大鋲のブルプロを装着されている!聞くと、やはりお尻の平和のために使っているとのこと。しかも自転車はクロモリのダートロードだ。なんだかMTBの自分が恥ずかしく思えてしまう…

そして今年の秋は、オフロード専用のホイルも導入した。忙しい自転車メカの友人に無理を言って、古いMAVICのダウンヒル用のリムを使って組んでもらった。自転車のメカ関係もほとんどすべて自分で組むのだが、ホイルだけはプロに任せている。ホイルも自分で組めるのだが、ヘビーコンディションでの使用には今一つ自信がない。

今まではMAVICのチューブレスリムに普段は軽量のロードタイヤ、王滝の時には軽めのオフタイヤにハードチューブを組んで走っていたのだが、競技のたびに組み替えるのが面倒になってきたのだ。大した手間じゃないんですけどね… おかげで今回もパンクすることもなく、競技を終えることができた。

というわけで、結果的には情けないが、本人的には満足できた秋王滝。来年はもう少し体力を戻して臨みたいところだ。そしてあの極上の下りを堪能したい!