ついこの間入れ替えたばかりのカセットデッキRS-B755、使い方がいまいちながらも快調に運用していた。録音に関しては、まだ何とも言えない状況だったが、他のデッキで録音したテープ再生に関しては、なかなかの高音質であった。
さて、今日はここで終わりとテープを巻き戻した所、「ガサガサ!コツン…」
な、なに?今の音?そのあと一切動かなくなった。通常ならベルト切れを予想するところだ。そんなドライブ系のトラブルが少ないことを期待してダイレクトドライブのデッキを選択したつもりだったが、どういうことなのだろうか?
と、筐体を開けて確認することもなく、修理待ちコーナーへ移動しそそくさと次のデッキを出してくる。今度のデッキは、RS-AZ7、今度はPanaではなくTechnics製だ。実はこのデッキが、最近最も欲しかったカセットデッキである。発売は1996年と、最後発のデッキの一台。コンピュータ制御のテープアジャスト機能を持ち、このデッキに初採用されて、そのまま姿を消したアモルファスZヘッドを搭載している。うんちくはさておき、早速接続。ジャンクで動かないとのことで購入したが…いや、普通に動くね。ちょっとストップボタンの反応が悪いくらいで、動作品と言える。別デッキで録音したテープの再生も良好だ。
そして、肝心の録音であるが、コンピュータでバイアスとレベルを自動調整してくれるATCは素晴らしい。さすがに最後発だけのことはあり、至れり尽くせりだ。
この機種のオートローディングはさらに進化していて、イジェクトすると、「ちょい」とテープを持ち上げてくれる。これは親切!とてもテープを取り出しやすい。
そしてやはり、カセットハーフの窓を照らす照明はないのかと思ってよく見ると、AZの文字がある部分が半透明のカバーになっている。もしやと思い調べると、どうもその部分が光るようだ。しかし、この個体のは光らない。要修理だ。
しかし、ジャンクで買ったものがそこそこ普通に動くと、とても気分がいい。でも、そんなことはまれなのだけどね。
キカイとごはんと猫が好き。