” Video Killed The Radio Star “、邦題「ラジオスターの悲劇」 を含むこのアルバムは世界的な大ヒットになった。日本では一発屋のレッテルを貼られて人々の記憶の隅に収納されてしまったバグルスだが、アルバムを通しで聞けば、彼らがただ者ではないことが理解できるだろう。
洋楽ファンならご存知のことだが、トレヴァーホーンとジェフリーダウンズはそのあとイエスに加入することになる。最初は既存のファンに酷評されたこともあるようだが、トレバーはプロデューサーとして、アルバム ” 90125 ” を世に送り出し、 ダウンズは言わずと知れたエイジアの中心メンバーとなる!
アルバムから最初にシングルカットされた ” Video Killed The Radio Star ” 、美しいメロディーラインとポップなリズム、そしてトランジスタラジオの中から聞こえてくるようなエフェクトのかかった、トレヴァーホーンのボーカル…
私の場合は贅沢にもFM放送だったと思うが、当時の私は、まさにトレヴァーの演じるラジオスターに惹かれてしまったのだ。当時、音楽の世界にはPVという表現方法が加わり、より分かりやすく世の中に広がるようになっていた。にもかかわらず、最初に私の耳に飛び込んできたのが、ラジオからの音であったのは喜ばしいことだ。
しかしネットというのは便利なもので、こんな動画までアップされている。2004年に行われた、チャールズ皇太子のチャリティーコンサートの動画ということだ。バグルスの3人と当時のコーラスのおねーさんもオリジナル。初めて、トレヴァーホーンの肉声を聞いた(笑)。
キカイとごはんと猫が好き。