私が普段乗っている自転車は、マウンテンバイク(MTB)とフォールディングバイク(折りたたみ自転車)です。今回はMTBについて書いてみようと思います。
MTBに乗ってるとは言っても、山中のダートばかりを走ったり、クロカンやダウンヒルの競技に参加してるわけでもありません(ダウンヒルはたまに行きます)。正直、ほとんど街乗りなんです。じゃ、何でMTBなんでしょう?
すでに収束しつつあるようですが、空前の自転車ブームの中での自転車の車種選択となると、メーカーの豊富さや幅広い価格帯、経験したことのない軽さ…等々から普通はロードレーサーを選ぶことになると思います。
私の場合も、乗鞍のヒルクライムに参加したり、昔の仲間とのツーリングを楽しんだりするのであれば、ユーティリティー的にはロードを選ぶのが正解なのだと思います。体力もありませんしね。しかし、私にとっての自転車のユーティリティーはそれだけではないのです。仕事が暇なときに近所をぶらぶらしたり、車に積んで、出かけた先でぶらぶらしたり… そうなのです。「ぶらぶら」するにはロードレーサーではリスクが大きいのです。タイヤの細いロードレーサーは、車道の端を走ることもできませんし、歩道への乗り上げも苦手です。ペースはあげられますが、かなり神経を使います。そこへ行くと、MTBはお気楽です。車道の端だろうが、段差だろうがお構いなしです。パンクなんぞ、したことがありません。派手な格好をする必要もありません。
私の「ぶらぶら」は、シャカリキになって車と同じようなペースで走るわけではないので、市街地では、歩道が広ければ歩道を走り、狭い歩道しかなく、車道も狭いような道は極力避けてのんびり走るのが自分流。普段車で仕事をすることが多いので、どこでもかまわず、車道を我が物顔で走る自転車は、どうかとも思うし、交通量の多い車道を「トレイン」で走る集団など、「自殺志願者の集まりなのか?」と思ってしまいます。これは道交法が2転3転し、自転車の走行区分が、いまだにあやふやなことも問題ではありますが、私がどうもロードに乗る気がしないのは、その辺の問題も影響している気がします。別にロードが嫌いではないですよ、念のため。私のユーティリティーには合わないんです。
大昔の学生時代はランドナーで走っていたわけですが、実は当時、ロードレーサーを作ったことがあります。まだ、700Cの信頼性が確立していなかったので、チューブラーでした。何回かツーリングで使いましたが、正直、当時のロードはランドナーに対して大きなアドバンテージがあるわけではなかったので、卒業を待たずに手放してしまいました。その当時のランドナーは現在も所有してはいるのですが、直す手間と性能の問題で、復活には二の足を踏んでいるのです。
そして、卒業と同時にぽっかりと自転車人生に穴が開いてしまうわけですが、後輩に誘われ、「大人の合宿」に参加するためにフォールディグバイクを購入したのが、自転車復活の第一歩だったと思います。その翌年、やはり同じ後輩に誘われ「乗鞍マウンテンサイクリング」に参加するようになりました。正直、私の乗鞍への参加は、コミックエントリーにも満たない惨憺たる結果を毎年残しているわけで、競技としての参加意義はないともいえます。しかし、今や、乗鞍のヒルクライムと大人の合宿は、私の中で外すことのできない年中行事になっているのです。
話は逸れてしまいましたが、そんな私の自転車ライフと、キカイ好きとしての所有欲を同時に満足させてくれる自転車がMTBというわけです。今年に入って、DHレーサーを除いて、2台目のMTBを組みました。もちろん、乗鞍に出るためと、普段使い用に組んだのですが、なんと、今年は乗鞍に出ることができなくなりました! 理由は、MTBクラスでの抽選に当たりはしたが、参加費の決済を忘れていたという、お粗末な理由です。しょうがないので、乗鞍には仲間に笑われに行こうと思ってます!
キカイとごはんと猫が好き。