落合橋から定峰峠方面へ、今来た道を登って行き、「皆谷の地蔵堂」のある信号を右折する。すると… いきなり、ありえないほどの上り坂が出現する!おそらくは、15%近いと思しき勾配が延々と続く。私のMTBのクランクは、早くもインナーに落とされ、間もなくリヤメカも最上段にシフトされ、あっけなく押しへと移行する。急勾配はどこまでも続き、乗車することすらおぼつかない。
巡礼古道MAPによると、この道から更に険しい山道を歩くルートもあるらしいが、すでに体力は底をつき、心は複雑骨折しているので、これ以上の自虐行為は無理である。若干、乗車することもできたが、工程のほとんどを押したまま、峠らしきところへ到着。峠には、特に名前はないようだが、「彩の国ふれあい牧場」なる施設が近くにあり、少し下ると「天空のポピー畑」なる場所があった。一面のポピー畑は、かなりの広さで、満開時はたいへんな景色が広がることであろう。正直、あまり興味はないが。
ここまで来るだけで、心も体もボロボロで、本来の目的など、全く忘れていたが、札所に行かなければならないのだ。
下り坂でのMTBは、まさに水を得た魚!何者も寄せつけず、すさまじい速度で下っていく。あっという間に下り切り、突き当たった県道82号を左折、札所1番への最後のアプローチである。ここからの道はなだらかで、普通ならなんでもないのだが、下り坂で何かが充電されるわけではなく、残りの力はほぼゼロのままなので、這うように走っていく。
ようやく札所1番四萬部寺にたどり着いたのは、13時20分。山門では一休さんっぽい看板に「秩父1番四萬部寺」の文字。何だか、ものすごい冒険の末にたどりついたかのような満足感だ。手水を取り、本堂に参拝する。今年は、12年に1度の総開帳の年なので、ご本尊を拝むことができる。ご本尊は聖観世音菩薩。
さて、それでは納経帳を買いましょう!これがなければ始まりません。本堂右手の売店?に入ってみる。おおっ!ありました。なんか種類があるけど、無難そうな青い表紙のものを購入することに。手にとってめくって見ると、あれ?1番御朱印押してあります… 目の前で書いてもらいたかったのに、残念。
まあ、とりあえず、これでようやく札所めぐりを始めたことを実感しました。初回から、かなりハードな工程でしたが、いい練習にはなったとも思います。このあと、道の駅に戻り、秩父コロッケを食し、そのあとはご飯です。
帰り道にある、秩父で有名なデカ盛り中華屋さんに行って見ました。でも、デカ盛りは危険そうなので、チャーハン並みを注文。それでもこの量です!お味のほうは?けっこうおいしいですね。がしかし!、ご飯が硬い… スープと紅しょうがの助けを借りて、なんとか完食。時間が遅かったので、ご飯が硬かったのか?わかりませんが、スープがおいしかったので、ラーメンもおいしそうです。次回は、ラーメン食べます。
キカイとごはんと猫が好き。