凄いぞ!フネアマ貝!

水槽の苔取り要員として、これまで数々の生き物を投入してきた。そのどれもが、正直今ひとつの効果であった。

館の水槽の苔には2種類があり、金魚の巨大水槽内は、俗に言う茶ゴケ。柔らかく、スポンジでも擦れば取れる。奇形の金魚とプレコ他が暮らす定温水槽2個には緑色の強固な苔が物凄い強度でくっ付いてる。剥がすには、スクレーパーが必要だ。できれば、両方綺麗に食べてくれる生物がいれば良いのだが、どうもそれは無理そうだ。投入した援軍たちのパフォーマンスは以下の通り。

ブッシープレコ→あまり苔はお好きでない。普通の餌や、専用フードがあると、敢えて苔は食べない。

ピンクラムズホーン →ガラス面にへばりついてはいるが、苔の量は減らない。いったい何食ったらあんなに増えるんだろう?エネルギー効率が異常に良いのか?

会議中のミナミヌマエビ

ミナミヌマエビ→細い線状の苔や、石についた苔などは食べてる様子だが、ガラス面の苔は食べない。食べられないのかな?

そして、やっぱり凄く増える!

オトシンクルス→ガラス面にへばりついてモゴモゴしてるが、苔を食べてるかは微妙。でも、可愛い。

てなわけで、半ば諦めつつあった水槽の苔バブル。あまりお金のかからない援軍ばかりを投入してきたのが良くないのかな?思い出しては、いろいろ調べていた。そこで目に付いたのが、フネアマ貝の記事。比較的安く手に入り、効果も上々だと言う。果たして本当なのかな?そんな折、たまたまAmazonのポイントが程良く貯まっていたので、思い切って購入。4匹で、送料込みで2,000円くらいだったかな?北海道からVIP待遇の梱包で到着。早速、職場にご案内。巨大水槽に2名さま、他2つの水槽を、それぞれ1名づつで担当してもらった。

まず巨大水槽、投入直後は水温が低く、ちょいと動きが鈍かった。そこで、ヒーターでやや加温。平均10度以下だったのを、10度以上になるように還流する。すると、みるみる元気になって苔取りスタート!茶苔の上を移動すると、細い筋状に向こうが見えるようになる。張り付く力が異常に強いので、金魚に食べられることもない。水槽が大きいのですぐに綺麗になることはないが、日に日に向こうが見えるようになっていく。

その他の水槽はどうだろうか?まずは、奇形金魚とラムズホーン のいる水槽。ここには強固な緑色の苔が繁殖している。フネアマ貝はじわじわと移動しているが、通ったあとは何も変わっていない。ただ通過してるだけに見える。よく見るとモゴモゴしてない。

茶苔に覆われたコンクリートブロックならこの威力!

しかし、数週間が過ぎ、あまり気にしていなかった水槽のガラス面を見ると、例の強固な緑苔が減っているように見える。さらに時間が過ぎると、確実に綺麗になっている。速度は遅いが、良い仕事をしてくれている。

これで苔取りに関しては、フネアマガイが最強であることが確認できた。水槽のガラス面を気にすることは無くなった。今はガラス面から離れたがらないフネアマガイを、いかにして苔むしたブロックに誘導するかに頭を悩ませている。