ターンテーブル増殖中

最近急速にターンテーブルが増えている。SONYのPS-X6に始まり、DENONのDP3000、テクニクスのPL-3300、マイクロのMR-611。それぞれたいしてお高いものではないが、点検清掃、必要に応じてできるものは修理し、音が出た時の喜びは筆舌に尽くしがたい。

ここ1年ほど、メインで使っていたのはTRIOのKP-700である。S字型トーンアームと、ローズウッド風のキャビネットが美しい、オートリフト搭載のマニュアル機だ。特に問題はないのだけれど、冬場の静電容量SWは、私の「砂漠のような指先」ではなかなか反応してくれないのが悩みの種だった。そんな時、オクで購入したジャンクのPS-X6、前から欲しかったプレイヤーだ。特に欠品もなく、カートリッジも付いていたのだが、カートリッジ(正確にはスタイラスのみ)はNGだった。しかし、掃除して、ちょっとリードイン位置を調整したら普通に使えたので、別のカートリッジをセットして音出し。なかなか良い音で鳴るではないか!フルオートプレイヤーではあるが、所有のX600Cバイオトレーサーに比べると、いかにも機械式っぽく、ぎごちないアームの動きがとても良い。私の場合、正直ターンテーブルに関しては音は二の次で、デザインや動作などに一喜一憂するのが楽しいのである。

ピカピカに磨き上げ、ご機嫌になったX6であるが、おやおや?またもやスイッチの反応が悪いですね…そりゃそうですよ!こいつも静電容量スイッチだもの!

というわけで、お次はこいつ。テクニクスのPL-3300の出番です。この機体は、近所のリサイクルショップで、やはりジャンクとして残念な値段が付けられていたものを確保した。表面はかなりヤニヤニで、掃除に苦労したが、内部は意外にきれいで、やはり清掃とリードイン位置調整で、普通に動くようになった。

X6も、この3300もそうなのだが、軽量ながらもモノコック構造の筐体を持ち、内部にはモーターとアーム駆動のレバー類が美しく収められている。特にこの3300のアーム駆動のメカは素晴らしく、操作パネル上で電気的なスイッチは回転数の切り替えスイッチだけで、あとはすべて機械部を駆動するためのレバーである。電気的な接点が少ないので、壊れるとしてもたかが知れているのが良いところだ。唯一残念なのは、クォーツロックではないので、回転の安定度がいまいちなこと。まあそれでも、スタートレバーを動かしてからリードインまでは、なかなかに時間がある。ストロボで確認し、必要であれば微調整し、レコードにクリーナーをかけるくらいの時間は十分あり、別段問題はなく、むしろすることがいろいろあって楽しかったりする。

さて、お次は人生初のベルトドライブで遊んでみるか!


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