焼き付き

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最近は2サイクルのバイクもめっきり減って、エンジンの「焼き付き」や「抱き付き」の修理なんてことも少なくなってきました。

写真はジャイロXのピストン。焼き付きと言えば焼き付きなのですが、ピストンピンのサークリップが折れてシリンダー内を引きずったというまれなケース。このジャイロXは1988年に発売されたモスグリーンの初期型。この車両の人生において、おそらく最初で最後の焼き付きでしょう。純正部品はすでに廃番なので、社外品のシリンダーとピストンに交換しました。社外品は仕上げが悪く、ちょっとしたバリで寿命を短くしてしまうこともあるので、オイルストーン片手にかなり慎重にラップして組みました。

この車両がこのあとどれだけ走れるかは、きちんと慣らし運転をして、ちゃんとしたオイルでも入れ続けてくれれば、だいぶ違うんだけどなー。ちゃんと乗ってくれる人じゃないんだよなー(泣)。

カテゴリー 修理のこと


ワゴンRのACコントローラ修理

私の自家用車兼代車であるワゴンR。車は正直好きなキカイではないが、なるべく手をかけるようにはしている。

今回の修理はこれ。エアコンのコントローラの内部照明交換。

写真 2014-01-08 5 25 48“AUTO”の文字の照明以外が点いていないのがわかるでしょうか?昼間はいいのですが、夜になると全く見えないので、操作がめんどくさいのです。実はこの状態で数年乗ってました。と言うのも、このユニットの内部照明は部品で出ないのです。つまりASSY交換。調べてすらいないのですが、たぶん諭吉さんは必要でしょう。もともと非分解のユニットですが、強引にばらしていくと、基盤に小さなソケット式のウェッジ球が付いてます。バルブの部分が5ミリほどの小さな球です。

 

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これが部品で取れれば世話がないのですが、どこを探しても売ってない。

そんなわけでずっと先送りにしていたのですが、先日仲間の解体屋さんで同じユニットの付いた解体車を発見!格安で譲っていただいてきました。ユニット自体の状態は私の車についているほうが良好なので、球だけ使うことにします。ユニットをいそいそと分解し、例の球を取り出し、自分の車のユニットも分解し装着。

 

めでたく、照明が全部点くようになりました!灯色が赤くなってしまいましたが、まあ使用には問題ないのでいいでしょう。写真 2014-01-25 20 26 29

 

カテゴリー 車の修理


プラスねじをなめずに外す方法

写真 2014-01-06 10 07 17皆さんが最も気軽に外そうとして失敗してしまうのが、このプラススクリューではないでしょうか?記憶にある方が多いのではないかと思います。このマスターカップのプラススクリューは、もともとそれほど強いトルク」でしまっているわけではありません。

中に入っているブレーキフルードが水分を取り込み変質したものが、スクリューの周りに付着したり、スクリュー自体がさびたりして外れにくくなるためです。

このスクリューを確実に外すには、まずは良い工具が必要です。車載工具や、家にたまたまあったメーカーもわからないようなドライバーでは、確実にスクリューの頭を破損してしまいます。

91c4qBYAsNL__AA1500_用意するものは、きちんとしたメーカーの貫通ドライバーと、小さめのハンマーです。作業の要領としては、「ドライバーを確実にねじに差込み、片手できちんと押さえ、ハンマーを打ち下ろした瞬間に、ドライバーを左にねじる」です。要は「手動インパクトドライバー」なのです。マスターカップのような小さなスクリューでしたら、この方法でほぼ確実にまわすことができます。「小さめのハンマー」と指定したのは、大きなハンマーで叩くと、スクリュー自体を砕いてしまったり、空振りして、余計な損害が発生してしまったりすることを防ぐためです。

この方法は、やはりなめやすいプラスねじでとまったクラッチカバーの取り外しなどにも、効果を発揮します。こつをつかむと、いろいろなことに応用が利きますのでお試しください。

と、簡単そうに書きましたが、不器用に自信がある方は…プロに任せることをお勧めいたします。

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工具は消耗品

とは言っても、我々プロの世界のことではありますが、折れたり壊れたりしなくても、数年で入れ替える工具はかなりあります。

バイク整備の世界では、国産車メインなら1番2番のプラスドライバー。外車(欧州車)メインならヘキサゴンレンチあたりが、最も消耗する工具だと思います。

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左のもまだまだ使えそうに見えますが、先端が減ってるのが見えるでしょうか?
ミスなく確実に緩めるにはこれくらいで替える必要があるんです。

当店では、外車国産どちらも頻繁に整備するので、工具の消耗はかなりのもの。プラスドライバーは3~4年で交換。ヘキサゴンレンチは3セットくらいを使いまわしていて、何本か折れたら新しいセットを買うといったところでしょうか。他にも、寿命を迎える工具が年に何種類も出るので、工具の出費もかなりのものです。

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マフラーのこと その2

マフラーの騒音規制が厳しくなっています。車検場では音があまりうるさく感じられなくても社外マフラーが付いているだけで、有無を言わさず騒音測定が実施されます。1200497804

その結果、騒音が基準値以上だと車検には絶対に通りません。
よく「車検対応マフラーだから大丈夫です」と言われる方がいらっしゃいますが、それは「JMCA」のバッジのことでしょうか?ほとんどのユーザーの方はご存じないと思いますが、「JMCA」のマフラーはそのまま車検に通るマフラーではありません!「JMCA」のバッジは「騒音基準をクリアーしていますよ」ということを示すマークであって、車検を統括する陸運局の認可を受けたものではありません。
車検場の検査官ははっきりとこういいます、「JMCA」は「車検を受ける資格があるマフラー」であって「車検に通ることを証明するもの」ではありませんよ、と

今や、音の大きな社外マフラーでそのまま車検に通ることはほとんどないのです。

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