ワゴンRのACコントローラ修理

私の自家用車兼代車であるワゴンR。車は正直好きなキカイではないが、なるべく手をかけるようにはしている。

今回の修理はこれ。エアコンのコントローラの内部照明交換。

写真 2014-01-08 5 25 48“AUTO”の文字の照明以外が点いていないのがわかるでしょうか?昼間はいいのですが、夜になると全く見えないので、操作がめんどくさいのです。実はこの状態で数年乗ってました。と言うのも、このユニットの内部照明は部品で出ないのです。つまりASSY交換。調べてすらいないのですが、たぶん諭吉さんは必要でしょう。もともと非分解のユニットですが、強引にばらしていくと、基盤に小さなソケット式のウェッジ球が付いてます。バルブの部分が5ミリほどの小さな球です。

 

写真 2014-01-25 16 32 29写真 2014-01-25 16 33 11

これが部品で取れれば世話がないのですが、どこを探しても売ってない。

そんなわけでずっと先送りにしていたのですが、先日仲間の解体屋さんで同じユニットの付いた解体車を発見!格安で譲っていただいてきました。ユニット自体の状態は私の車についているほうが良好なので、球だけ使うことにします。ユニットをいそいそと分解し、例の球を取り出し、自分の車のユニットも分解し装着。

 

めでたく、照明が全部点くようになりました!灯色が赤くなってしまいましたが、まあ使用には問題ないのでいいでしょう。写真 2014-01-25 20 26 29

 



プラスねじをなめずに外す方法

写真 2014-01-06 10 07 17皆さんが最も気軽に外そうとして失敗してしまうのが、このプラススクリューではないでしょうか?記憶にある方が多いのではないかと思います。このマスターカップのプラススクリューは、もともとそれほど強いトルク」でしまっているわけではありません。

中に入っているブレーキフルードが水分を取り込み変質したものが、スクリューの周りに付着したり、スクリュー自体がさびたりして外れにくくなるためです。

このスクリューを確実に外すには、まずは良い工具が必要です。車載工具や、家にたまたまあったメーカーもわからないようなドライバーでは、確実にスクリューの頭を破損してしまいます。

91c4qBYAsNL__AA1500_用意するものは、きちんとしたメーカーの貫通ドライバーと、小さめのハンマーです。作業の要領としては、「ドライバーを確実にねじに差込み、片手できちんと押さえ、ハンマーを打ち下ろした瞬間に、ドライバーを左にねじる」です。要は「手動インパクトドライバー」なのです。マスターカップのような小さなスクリューでしたら、この方法でほぼ確実にまわすことができます。「小さめのハンマー」と指定したのは、大きなハンマーで叩くと、スクリュー自体を砕いてしまったり、空振りして、余計な損害が発生してしまったりすることを防ぐためです。

この方法は、やはりなめやすいプラスねじでとまったクラッチカバーの取り外しなどにも、効果を発揮します。こつをつかむと、いろいろなことに応用が利きますのでお試しください。

と、簡単そうに書きましたが、不器用に自信がある方は…プロに任せることをお勧めいたします。



工具は消耗品

とは言っても、我々プロの世界のことではありますが、折れたり壊れたりしなくても、数年で入れ替える工具はかなりあります。

バイク整備の世界では、国産車メインなら1番2番のプラスドライバー。外車(欧州車)メインならヘキサゴンレンチあたりが、最も消耗する工具だと思います。

写真 2014-01-20 16 50 23

左のもまだまだ使えそうに見えますが、先端が減ってるのが見えるでしょうか?
ミスなく確実に緩めるにはこれくらいで替える必要があるんです。

当店では、外車国産どちらも頻繁に整備するので、工具の消耗はかなりのもの。プラスドライバーは3~4年で交換。ヘキサゴンレンチは3セットくらいを使いまわしていて、何本か折れたら新しいセットを買うといったところでしょうか。他にも、寿命を迎える工具が年に何種類も出るので、工具の出費もかなりのものです。



マフラーのこと その2

マフラーの騒音規制が厳しくなっています。車検場では音があまりうるさく感じられなくても社外マフラーが付いているだけで、有無を言わさず騒音測定が実施されます。1200497804

その結果、騒音が基準値以上だと車検には絶対に通りません。
よく「車検対応マフラーだから大丈夫です」と言われる方がいらっしゃいますが、それは「JMCA」のバッジのことでしょうか?ほとんどのユーザーの方はご存じないと思いますが、「JMCA」のマフラーはそのまま車検に通るマフラーではありません!「JMCA」のバッジは「騒音基準をクリアーしていますよ」ということを示すマークであって、車検を統括する陸運局の認可を受けたものではありません。
車検場の検査官ははっきりとこういいます、「JMCA」は「車検を受ける資格があるマフラー」であって「車検に通ることを証明するもの」ではありませんよ、と

今や、音の大きな社外マフラーでそのまま車検に通ることはほとんどないのです。



マフラーのこと

車検に通らないマフラーの装着は違法です。摘発された場合は、バイクの所有者だけでなく装着の作業をした業者も処罰されます。

もちろん例外もあります。それはJMCAの規格をクリヤーした、車種に適合したマフラーです。しかし、JMCAのマフラーだからといって必ず車検に通るわけではありません。

JMCAのマフラーで車検に通るには条件があります。
①バイクの年式にそのマフラーが適合していること
ここのモリワキのページで詳しく紹介してます。middle_1200926756

②触媒付きJMCAマフラーの付いたバイクの場合、車検時は「排ガス試験成績表」を提示すること

③装着したJMCAマフラーが新品時の消音(および排気ガス浄化)性能を維持していること(へたってないこと)

JMCAのホームページを見ると、盛んにマフラー交換を促すような記載がありますが、正直、マフラーを替えても性能がよくなるわけではありません。エンジン、燃料供給装置、マフラーとトータルで計算しつくされたメーカー製エキゾーストを超えることなどできないのです。
社外マフラーは、音と低回転域でのピックアップが若干よくなるので、調子が良くなったように錯覚してしまうのでであって、トータルでの性能はむしろ下がってしまうものがほとんどです。
中にはチューニングとセットアップを前提としたレーシングエキゾーストなどもありますが、それこそ超専門的な知識と、ありあまる根気と、あふれる財力がないとモノにならないのは言うまでも無いでしょう。

 



次のページ »