マフラーのこと

車検に通らないマフラーの装着は違法です。摘発された場合は、バイクの所有者だけでなく装着の作業をした業者も処罰されます。

もちろん例外もあります。それはJMCAの規格をクリヤーした、車種に適合したマフラーです。しかし、JMCAのマフラーだからといって必ず車検に通るわけではありません。

JMCAのマフラーで車検に通るには条件があります。
①バイクの年式にそのマフラーが適合していること
ここのモリワキのページで詳しく紹介してます。middle_1200926756

②触媒付きJMCAマフラーの付いたバイクの場合、車検時は「排ガス試験成績表」を提示すること

③装着したJMCAマフラーが新品時の消音(および排気ガス浄化)性能を維持していること(へたってないこと)

JMCAのホームページを見ると、盛んにマフラー交換を促すような記載がありますが、正直、マフラーを替えても性能がよくなるわけではありません。エンジン、燃料供給装置、マフラーとトータルで計算しつくされたメーカー製エキゾーストを超えることなどできないのです。
社外マフラーは、音と低回転域でのピックアップが若干よくなるので、調子が良くなったように錯覚してしまうのでであって、トータルでの性能はむしろ下がってしまうものがほとんどです。
中にはチューニングとセットアップを前提としたレーシングエキゾーストなどもありますが、それこそ超専門的な知識と、ありあまる根気と、あふれる財力がないとモノにならないのは言うまでも無いでしょう。

 



ライセンスランプ(ナンバー灯)

IMG_2843ライセンスランプ(ナンバー灯)は白く光らなければ車検には通りません。

ライセンスランプには、テールランプの下側が透明になっていてナンバーを白く照らすものと、テールランプとは別に専用のランプが付いているものの2種類があります。写真のGPZ900Rはフェンダーレスキットを組んであり、専用のナンバー灯を外してしまっています。結果、ナンバーを赤く照らしてしまうので、車検には通らないのです。



レンズの割れ

ウインカーやヘッドライト、テールライト、ナンバー灯にレンズの割れがあると車検に通りません。

写真のように欠損のあるものはもちろんですが、目立つヒビでも通らないことがあります。欠損に関しては「光が漏れるから」という理由ですが、ヒビに関しては「落下の恐れがあるから」ということではないかと思われます。いずれにしても、断固車検には通りません。
テープなどで、表面上の補修をしてもだめです。レンズを交換する必要があります。

余談ですが、左右で大きさや形が違うウインカーや、点滅速度が異常に早いものや遅いものも車検には通りません。

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車検の合否を決めるのは誰?

車検に合格するかどうか…それを決めるのは誰でしょう?

それは、われわれバイク屋でも、お客様でもありません。車検場の検査官です。

お客様とのお電話での打ち合わせの中で、良くお客様に言われるのは…
「改造してるんですけど、友達が車検に通るって言ったんで、大丈夫です
ということは、そのお友達は車検場の検査官でいらっしゃるのでしょうか?でなければ「大丈夫です」の根拠がわかりません。でしたら、そのお友達に車検を依頼したほうが得策かと思います。

中には、「前はこのまま通ったんで大丈夫です」と言う方もいらっしゃいます。車検場の検査官も人間ですので、前回は見落としがあったかもしれません。現在の車両の状態を私たちが拝見し、明らかに車検に通らない項目を、検査官がうっかり見落としてくれる可能性はほとんどないのです。どうしてもそのまま通したいのであれば、前に出したバイク屋さんに依頼されるのが得策かと存じます。

車検は年々厳しくなっています。これは、誰かがあなたに意地悪をしているわけではなく、社会のシステムであり、決まりなのです。ごねて通るのであれば車検などいらないとは思いませんか?
私どもは年間数百台の車検をこなすプロのバイク屋であり、誰よりもこの乗り物に精通している自負があります。お客様のご意見も十分尊重したいとは思うのですが、決まりは決まりですので、保安基準に適合しないバイクや、不当な改造車を車検に通すことはできないのです。1206894655